看護師は、患者の命を守る重要な役割を担う仕事だけに、例え些細なものであってもミスは許されませんが、特に新人の時期にはまだまだ仕事に慣れていないために、思わぬ失敗をしてしまうケースが少なくありません。

新人の看護師が犯しやすいミスには、いくつかのパターンがあるのですが、その中でも気を付けなければならないのが、投薬ミスです。
患者に誤った薬を投与してしまうと、場合によっては命に関わる重大な事態を招きかねないのですが、薬剤の中には見た目や名称が似ているものが少なくないので、油断をしているとうっかり間違えてしまう可能性はゼロではありません。そのため、特に薬を扱う場合には、普段以上の高い集中力が求められるのです。

また、投薬ミスと並んで起こしてはならないのが、カルテの記入ミスです。
カルテの記入は看護師が担う大切な役割の一つですが、慣れていないとどこまで詳しく書けばよいか分からなかったり、慌てていると不正確な情報を書き込んでしまいがちです。カルテの情報が間違っていると、医師に不正確な情報が伝わり、適切な治療が行えなくなってしまうおそれがあるため、特に新人のうちは周りの先輩のアドバイスを仰ぐなどして、正しい情報を記入するよう心掛けるようにしなければなりません。

テクノロジーの進歩によって、近年では電子カルテを導入している医療機関が増えていますが、カルテの重要性はいささかも低下していないので、正しく記載できるよう日々研鑽を積むことが大切です。